~院外風景 自然編~

藤原医院とはあまり関係ないページですが、副院長の趣味は西神ニュータウンや西神南ニュータウン周辺の自然散策です。周辺にはたくさんの自然や名所があり、四季折々の綺麗な景色や野草、建物など見どころが一杯です。

 

①櫨谷川沿いのツクシ

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例年3月3週目頃にたくさん採れます。天ぷらや卵とじなどにして食べるととても美味しいのですが、はかまを取るのが大変なんですね。

2016年は暖冬で、3月1週目には生えてました。

2017年は3月2週目には生えていました。雪も降りましたし寒いと思ったのですが、1月、2月、3月の平均気温(@神戸市)は6.3℃(平年5.8)、6.4℃(平年6.1)、9.2℃(平年9.3)であり、やはり少し暖冬だったようですね。

2018年は比較的寒かったのですが(1月5.2℃、2月5.3℃)、3月1週目には確認できました。

2019年は少し暖かい冬(1月6.7℃、2月8.2℃)で3月1週目には確認できました。

2020年はかなり暖かい冬(1月8.8℃、2月8.2℃)で、2月4週目にはあるかと思いましたがまだなく、3月1週目に出ていました。結局あまり気温と関係がないのかも・・・。雑草の生育も例年以上に早くつくしが埋もれてしまっていました。

 

②西神中央公園の桜、櫨谷川沿いの桜

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4月、この時期は西神中央公園や櫨谷中学校横の糀谷緑地、櫨谷川沿いなど色々なところで満開の桜が見られます。

 

③糀台公園入口のグミの木

5月になると実をつけます。しっかり赤い実は甘いのですが、少し赤いぐらいではかなり渋くて…。2017年は4月中旬に実がたくさん成り、真っ赤に熟していました。

 

④櫨谷川近くのカーネーション

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5月の母の日。きれいなカーネーションが一面に咲いていました。無料で花摘みさせていただけるお祭りが行われていました。

 

⑤櫨谷の田んぼ

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6月。田んぼは田植えが終わったこの時期が一番好きです。その1か月前はレンゲが咲いてました。レンゲは土を肥やす効果があるため、前年の秋に農家の方がわざわざ種を蒔くそうです。

10月。美しい黄金色に染まって、今年も豊作ですね!

 

⑥糀台公園のヤマモモ

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6月下旬の糀台公園ではヤマモモがたくさん実をつけます。甘酸っぱくておいしいですよね。子供のころは毎年この時期に採って食べていたのですが、最近の子供たちは食べるのでしょうか?学校では食べないように指導されているようですね。この写真は糀台公園内に1本だけある大粒の実がなる木です。

 

⑦櫨谷の畦道に彼岸花

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9月お彼岸の頃には色鮮やかできれいですよね。でも毒があるので決して食べてはいけません。認知症治療薬のガランタミンはヒガンバナ科のマツユキソウから抽出して作られました。古代ギリシャでは記憶力を高めるためにマツユキソウが使用されていたとか。昔の人はすごいですね。

 

⑧糀北公園のザクロ

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9月下旬に赤い実をつけます。糀北公園に2本ザクロの木があって、小学生の頃は実を取って食べていました。25年ぶりに行ってみましたが、当時より木がずいぶん大きくなっていました。

 

⑨高塚山の栗

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10月終わり頃になるとたくさん落ちてます。蒸してみると、しっかり実が詰まっていてちゃんと食べられます。

⑩どんぐり公園

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10月、どんぐり公園にはたくさんのどんぐりが落ちています。クッキーにして食べてみることにしました。比較的渋みの少ないとされるマテバシイの実を選んで、、硬い殻を剥いて、、ミキサーで粉状にした後、薄力粉とバター、砂糖、卵黄を混ぜてオーブンで焼いてみると出来上がり。ナッツのような食感で、苦みもなくおいしいクッキーになりました。

⑪ふきのとう

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小学生の頃は櫨谷川の土手でたくさん採れたのを覚えているのですが、最近は全く見かけません。もちろん食べられます。ふきのとうを探して櫨谷川を歩きましたが、近くのおじいさんも「昔はよぉ生えとったけど最近は見ぃひんな」とのこと。櫨谷川、明石川住吉神社付近、近江寺、高塚山も探しましたが見つかりません。どこにあるのか、どなたかご存知でしたら教えてください。ちなみに写真のふきのとうは、2月藤原医院の鉢植えにあるフキからひょっこり出てました。

⑫たけのこ

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4月、櫨谷川近くの竹林でひょっこり頭を出していました。雨後の筍とはよく言ったもので、雨の翌日から次々に出ていました。

小学生の頃、遠足で行った竹の台公園にタケノコが生えていて感動したのを覚えています。

 

⑬銀杏

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10月、街路樹のイチョウが色づくと、その足元には銀杏がたくさん落ちています。決して良い臭いとは言えません。実の臭いの成分は酪酸とヘプタン酸で、人の足の臭い成分と同じだそうです。そういわれてみれば・・?? 実が剥がれた種がたくさん落ちていますので、そちらを拾ってきます。種の中に入ってある種子が食べられます。種を封筒に入れて口を閉じ、500Wで1分レンジでチンすると、パンパンと殻が割れる音がして、簡単に食べることができます。ただ、食べ過ぎに注意です。種子の成分にメチルピリドキシンが入っており、これはビタミンB6欠乏症を起こしますので、嘔吐や痙攣を起こすことがあります。おねしょ(夜尿症)に効くと昔から言われますが、小学校に入るまでは食べないほうが無難です。

⑭藤の花

4月下旬になり暖かくなってくると藤の花が咲き始めます。薄紫色のとてもきれいな花は古くから愛され、「万葉集」や「源氏物語」など、藤の花をうたった歌が数多く見られます。

写真は櫨谷神社近くの森に咲いていた自生の藤の花です。さすがに藤の花を食べたことはありませんが、調べてみると藤の花の天ぷらは驚くほど美味だとか・・・!

⑮よもぎ

どこにでも生えている草ですが、春になると若い芽が出てきます。下茹でして刻んで上新粉に混ぜれば簡単によもぎ団子が作れます。良い香り。

⑯ハンノキ

高塚山で確認できます。春に花粉症を起こす原因となる木です。花粉症で有名というよりは口腔アレルギー症候群(OAS)の原因となることで有名です。この病気は、リンゴや桃、メロン、キウイなどを食べたときに口の中が痒くなるというものです。経験がある、聞いたことがあるという方もおられると思います。特定の花粉のアレルゲンと似た構造の果物を食べると、アレルギーを起こして口の中が痒くなるというものです。

⑰たんぽぽ

 

たんぽぽは最も春を感じる草花のひとつですね。タンポポコーヒーってご存知ですか?根っこからコーヒーを作ることができるのです。カフェインレスであり、胃腸の調子がよくなるなどの作用があるそうで、妊婦さんでも安全に飲めるコーヒーです。根っこをよく洗って薄切りにし、天日干し。フードプロセッサーで砕いてフライパンでローストすれば出来上がり。独特の風味で美味しいです。花と葉は天ぷらにしていただきました。

 

⑱あけび

櫨谷川の源流を探す途中であけびの実がなっていました。熟すと紫色になって、中に甘い果肉が成ります。以前は高塚山でも見られましたがここ5年程は姿を見ていません。

 

⑲菜の花畑~神出町

神出町の5月には菜の花畑が各地で見られます。遠くに雌岡山と雄岡山が望めます。れんげ畑もきれいですが、これらは先述しましたように田畑としての有機肥料となります。こちらの地域では菜の花米という特産品にもなっているようです。

⑳あけび2

高塚山愛好会の患者様から、高塚山にあけびが生っていたとの情報をいただき、さっそく高塚山に。ありました。5年ほど見ていなかったのであきらめていましたがとても嬉しいですね。栗もたくさん落ちていて秋を感じることができます。

㉑モチノキ

12月、マラソンの練習に走っていると街路樹の木々にいろいろな実が成っていることに気付きました。赤い実がなるモチノキ。樹皮から鳥糯(とりもち:鳥を捕まえるために使用していたが、現在は禁止されており、ねずみ取りに使用されるとか)が取れることから名がついたとのこと。

㉒トウネズミモチ

黒い実が成るトウネズミモチですが、実がネズミの糞に似て葉がモチノキに似ていることから名づけられたネズミモチの近縁種だそうです。明治時代に中国から来た外来種で唐ネズミモチと名が付いたとか。

㉓クスノキ

同じ黒い実が成るクスノキですが、兵庫県の県木としても知られています。楠木正成にゆかりがあることも理由の一つだそうです。防虫剤である樟脳が木全体から採れるため、薬の木(クスノキ)が語源になったとか。

㉔ユズリハ

同じく黒い実がなるユズリハ。語源は、春に新しい葉が出た後で譲るように古い葉が落ちることからとされています。親が子に譲って家系が代々続いていくように見立てた縁起物として正月飾りや庭木に利用されています。

㉕ナンキンハゼ

ハート型の葉は秋にはカラフルな紅葉を見せ、冬には白い実をつけるナンキンハゼ。中国から来た木でハゼの木と同じように蝋(ロウソクのろう)が採取できることからナンキンハゼと命名されたとか。ウルシ科のハゼとは違って触ってもかぶれません。

㉖コバンソウ

5月公園には小判のような形をした雑草が生えています。その名の通りコバンソウと言います。花言葉は「金持ち」「興奮」「熱心」だそうです。イネ科の食物で穂の部分は一応食べられるようですが、野草好きのわたくしでもちょっと食べる気にはなりません。三葉虫のような形がどうもちょっと・・・。犬やモルモットなどは好んで食べるようです。

㉗葛

最近はスマホのアプリで花の写真を撮るとその花の名前を教えてくれるという便利な機能があります。下の写真ですが、ランニング中にふと撮った花が葛だと知って驚きました。私、お恥ずかしながら葛がどういうものかを知りませんでした。くず湯や葛餅、葛根湯などの原料であることは知っていましたがどこに生えているのかも知らず、こんな身近にあるなんて。よく見るとあたり一面が葛です。家に帰って調べてさらに驚きました。世界の侵略的外来種ワースト100に入っている植物だったんですね。凄まじい繁殖力で森や山を覆ってしまうほどだそうで、確かに下の2枚目の写真でも森全体が葛で覆われているのがわかります。葛に覆われると日光が遮られるため木が枯れていき、これを緑の砂漠化というそうです。日本では竹などの根の強い木々によってパワーバランスをとっているようですが、アメリカでは3万平方キロメートルもの土地が葛で覆われていて、いまだ拡大中だそうです。日本では冬になるとすべて枯れます(3枚目の写真)。葛の下にあったはずの木々がなくなっていることがわかります。4枚目の写真は竹林と葛とのせめぎ合いです。

秋の七草は『萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花』(山上憶良 万葉集)というように、どれも可憐で、花の名前の由来も儚げなものですが、葛だけはどうも昔とはイメージが違ってきているようです。

㉘あけび3

高速道路前開ICの近くを走っていて見つけました。同じ蔓植物でも葛に比べてひっそりとしているのがあけびです。たくさん生っていて否が応でもテンションがあがります。あれ、あがりませんか?

㉙ふきのとう―天然物?

小学校の頃に櫨谷川沿いでふきのとうを見かけてから、それ以来かれこれ30年。ランニング中ようやく伊川沿いの田んぼの脇で見つけました。枯れた風景にひと際鮮やかな緑色が、少し遠くからでも目に飛び込んできます。あれはもしやと近づくとそうでした。かわいいふきのとうです。ただし田んぼのそばの一区画にだけあったので、もしかしたら田んぼの農家さんが植えているのかも。写真を撮らせていただきました。やっぱりいいですね、ふきのとう。

㉚木賊(とくさ)

名所編でも書いた池谷城跡の山の中で見つけました。茎の表面はとてもザラザラしています。砥草とも書いて、以前から木材や爪を砥ぐために使用していたそうです。また歯磨草とも呼ばれ、昔の人はこれで歯を磨いていたとも言われます。確か糀台小学校の校庭にも生えていて担任の先生に教わったことを思い出しました。

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